Your browser is not fully supported. Please upgrade your browser.

スキップする

(株)オンワード樫山が思う、上質なデザインとウールマークの関係性とは?

株式会社オンワード樫山とザ・ウールマーク・カンパニーとの協業は、2024年で4年目になります。ウールマーク認証を取得し続ける理由について取締役常務執行役員の小林一仁さんに尋ねると、「その商品が本物である証になるからです」と力強く断言されました。長期で協業を続けてきた両社には“上質なものを届けたい”という共通の思いがあったのです。

 

onward-inline1.jpg

「本当に良い商品を誠実に作っていきたいと思っているので、第三者機関による検査で品質の高さを認証するウールマークは、私たちにとって取得する意味があります。ウールマークは日本でも歴史がありますし、このマークを見慣れているお客様にとっては安全・安心の後押しになるのです」と、ウールマーク認証の重要性を語る小林さん。「23区」「自由区」「iCB」など人気ブランドを抱える株式会社オンワード樫山にとって、素材の品質は極めて重要です。

本当に良い商品を誠実に作っていきたいと思っているので、第三者機関による検査で品質の高さを認証するウールマークは、私たちにとって取得する意味があります。

株式会社オンワード樫山
取締役常務執行役員 小林 一仁 氏

「お客様の中には『ウールは良いもの』というイメージが根強くあります。例えば私たちは 商品の強度を考慮して、あえて合成繊維を使用したウール混のコートを作ることがありま す。しかしお客様の中には、ウール100%の柔らかな風合いや上質な品質を期待されてい る方々も多いです。弊社のお客様は大人の女性が多く、色々な素材を試されてきたうえで ウールを選ばれるので、改めてウールへの信頼を感じています」

onward-inline3.jpg

「それに加え、長くお客様に支持されている点もウールの特徴です」と話すのは、23区Div. 部長の佐野康博さんです。「ウール素材は、品質に対するブランドとして変わらない姿勢をしっかりとお客様にお伝えできますし、商品購入のリピート率も非常に高いです。また適切なお手入れによって長く愛用していただける点もウールの魅力のひとつです」

さらに23区ではリサイクルウール素材も積極的に活用し、循環型のものづくりを進めています。これはウール生地の生産時に生じた落ちわたを集めて、新たなコート生地へアップサイクルした素材になります。再生可能なウールは環境への負荷も抑えられるサステナブルな天然素材なのです。

ザ・ウールマーク・カンパニーとの長期的な協業について、「想いの掛け算が 実っている」と佐野さんは振り返ります。「ザ・ウールマーク・カンパニーの想 いはウールの良さを世界に伝えていくこと、私たちの想いは上質なものをお客様 にしっかり届けることです。そのお互いの想いがしっかりと掛け算されていて、 継続的に良い取り組みになっていると感じています」

例年「23区」や「自由区」、「iCB」など複数のブランドを横断した大々的なキャンペーンを株式会社オンワード樫山と共に実施してきました。動画やカタログを含む販促ツールの製作や特設ページの開設に向けた撮影、それにデジタル発信の支援など、協業したことによって秋冬シーズンの実売期にお客様への多角的なアプローチが強化できたと言います。

衣服内環境を快適に保つウールは季節を問わずに着用できるので、シーズンレスアイテムの素材としても今後のものづくりを検討していきたい。

株式会社オンワード樫山
23区Div.部長 佐野 康博 氏

今後は「洗濯機で洗いたい」など、お客様のニーズに応えられるような商品開発に加え、ウールならではの特徴や機能性を強くアピールした情報発信をしていきたいと意気込む、小林さんと佐野さん。消臭や防臭といった天然の機能性はもちろん、気候の変化が予測しづらくなっている現代だからこそ「衣服内環境を快適に保つウールは季節を問わずに着用できるので、シーズンレスアイテムの素材としても今後のものづくりを検討していきたい」と展望を語りました。

これからも “上質なものを届けたい”という共通の想いのもと、相乗効果を生み出しながらお客様が安心・安全な気持ちで長くウールをご愛用いただけるよう、私共はサポートを続けていきます

onward-inline5.jpg

株式会社オンワード樫山:1927年創業の大手アパレル企業。紳士スーツの生産・販売を手掛けてきたことからウールなどの天然素材に精通し、多様なファッション・ブランドの展開を通じて持続可能な成長の実現に取り組んでいます。